イタリア映画祭が4月29日から5月4日まで、有楽町朝日ホールで行われていました。
アジィの休みと重なった2日(火)イタリアのファッションを見たくて出かけてきました。
女性監督ロベルタ・トッレの「キスを叶えて」を観ました。
奇跡を起こしたと聖人に祭り上げられた少女を取り巻く、家族や周りの人々の喜劇です。
女性の監督なので、映画の中のファッションに期待をしたのですが、やはりイタリア。
女の子からおばあさんまで、みんな胸を大きく開けておんなおんなのファッションです。
主人公の母親はつねに肉感的な身体を強調させるピタピタのワンピースを着ています。
やはりイタリア映画においては、男が男であって、女が女である事が大前提のように表現されている印象があります。
今回の映画も、永い夫婦生活においても常に男と女であり、主人公の女の部分を、胸元が大きく開いたぴたぴたのドレスを着せての表現の仕方は、野暮ったさを感じさせられました。
映画としては、私の若かりし頃のヴィスコンティ監督やフェリーニ監督の映画を夢中になって観ていた作品の印象が強い為かあまり面白くなかったです。
服装によって女を表現する施行があまりにも単純で、これもイタリア映画がなす技なのかなと、すこし失望しました。
女性の監督であればもう少し女性の表現を単純化させてはいけないのではないかなと思うイタリア映画祭の感想でした。