2023年2月パリへの旅が実現する事を願って、今まで訪れたパリの思い出を書いてみました。
パリを旅すると必ず立ち寄る区があります。マレ区の南マレ4区です。素敵な雑貨店、ブティック等興味あるお店が建ち並んでいます。ピカソ美術館を筆頭にヴォージュ広場の周りはギャラリーに囲まれています。とても美しい広場で大好きな場所です。広場の近くの路地に入ったロジエ通りはユダヤ人街と言われ、活気ある通りです。マレ地区はかつてユダヤ人の居住地でその名残があり、ユダヤ教男性の象徴である黒の山高帽子と長い髭の人々、キッパ帽子を被った人達が集っています。この風景もパリですよ!パリは様々な民族が集まっています。異文化との出会いもパリを旅する醍醐味です。
アジィの店頭にあるパールアクセサリーは、4区リヴォリ通に店を構えている貝パール専門店で買い付けています。私と同年代のご夫婦が営んでいる小さなお店です。いかにもフランス男といった味のある店主で、マダムがデザイナーです。入り口は狭いのですが奥行きがあり、アフリカ系の男性おじさんが裏で加工して居ました。たくさんの貝パールパーツが種類別に入っている棚が整理されていて、所狭しと置かれています。10年来のお付き合いのお店です。商品に魅力を感じ無く覗くだけの年もありました。店主はデザイナーのマダムを呼んで、私に「あなたはどんな商品が欲しいのか。彼女にイメージを伝えて頂ければ造りますよ。」と言ってきました。「私はデザイナーではなくバイヤーです。彼女の作品を楽しみに東京から買付に訪れていますよ。」と応えると、マダムはとても嬉しそうでした。
2018年に訪れた2月、お店で商談していた時電話が鳴り、”今女の子が産まれた”と息子からの連絡。孫の誕生に大喜び。私も2月生まれと告げると店主は私を抱き寄せて、「それは嬉しい」とお世辞を言い、これから病院へ孫娘に会いに行くと店を閉める準備をし始めました。
懐かしい思い出です。テレビでマスクを外している現在のパリの様子が映し出されるたびに、心躍る三詠子さんです。